多数説と少数説は以下のように区別する。
***多数説と少数説という区別は比較的理解しやすい。これは,基本的には,量的な区別である。つまり,主張している論者の数が多くなれば多数説になり,少なければ少数説になる。その問題に関係する文献をひととおり調べれば,それが多数か少数かはだいたい判断できるだろう。その意味で,この区別は,ある程度実証的に行うことが可能である。
マジで数で決めてたのか。。
通説については次のように定義されている。
***通説とは,学界のなかで,その問題について妥当すべき法の内容を示すものとして一般的に承認されている学説を意味する。単に多数の者が主張しているだけでは,通説にはならない。自分の考え方とはひとまず別に,これが一般に妥当すべき法の内容だと意識されているものが,通説なのである。
なるほど、通説イコール多数説というわけではないのか。
伝統的通説とか通説的見解などといわれる状況についても次のように説明されている。
たとえば,かつては通説だったことが間違いないけれども,いまも同じようにいえるかどうかあやしいときには,「伝統的通説」という形でそのあたりのニュアンスを示すことが少なくない。まだ通説といい切ってよいかどうか自信がもてないときには「通説的見解」とか「通説と目される見解」などとあいまいにいうこともしばしばある。
伝統的通説って今は通説じゃない説のことかと思ったりもしたけれど、そうでもないようだ。
さらに有力説もみておこう。
これは,通説のように一般的に承認されているとはいえないけれども,それに対抗する学説として一定の価値が認められた見解を意味する。その問題について論じるうえで無視することは許されない。そう意識されている見解が,有力説とよばれることになる。***(中略)***内容的には特異な見解でも,その主張者が学界ですでに一定の評価を確立している人である場合は,有力説とよばれることが多いのも,この意味で理解できる。
うーん、有力説というのはもう少しで通説って感じなのかと思っていたけど、違ったらしい。


